スマホ難聴?スマホ認知症?スマホの使いすぎによる病!
お年寄りから若者まで今ではほとんどの世代の方が使用しているスマートフォン。たくさんのアプリの登場やSNSの発達によって、ちょっとした知人や友人の近況がわかったり、ボタンひとつで料理の配達、ドライブの時のナビゲーションなど本当に様々なことが出来ます。
なかでもスマートフォンの先駆けとなったipodの人気は大きく、大変多くの音楽を気軽に持ち運び、気分に合わせて聞くことが出来るのは素晴らしいことですが、興が乗って音量を上げすぎてしまい、電車や飛行機などの機関を利用している時、知らず知らずのうちに周りに迷惑をかけてしまうこともあります。
もちろん、そういった公共機関では周りに迷惑を掛けない事がマナーであり、これを守らない事もよくありませんが、大音量で音楽を聴くことは周りだけでなく自分にも危害が及ぶことをご存知でしょうか。
今回はそんな大音量で音楽やテレビをみることで発症してしまうスマホ難聴、あるいは長時間のスマホ使用が脳のオーバーヒートを生み出してしまうスマホ認知症などスマホに掛かわる病について記事を書いていきたいと思います。それでは確認してまいりましょう。
スマホの長時間使用が引き起こす影響~その1~
スマートフォンが世に出てからは若者の活字離れが進んでしまう、子供が外出しなくなる、友人関係が薄くなる、面と向かって話さないのでコミュニケーション能力が落ちる、など様々な話がありましたが、実際にそういった対人関係能力の低下だけでなく、身体への影響もあります。
例えば睡眠不足、スマホやPCの液晶から出るブルーライトは自律神経の一つ、交感神経を刺激し、日本でも多くの方が不眠症に悩まされています。交感神経は簡単に言えば身体を活動できる状態にする神経、反対が副交感神経と呼ばれ、これは夜間になると身体をリラックスさせて眠りを誘うなど、身体を休めるために働く神経です。
あるいはスマホ難聴、スマホという名前がついていますが、ひと昔前はウォークマン難聴、カセットテープ難聴という呼ばれ方をしていました。要は音楽を聴く媒体は関係なくて大音量の音をヘッドフォンやイヤフォンを使って長時間聞いていることで起こる難聴です。
おばあちゃんの知恵袋としても話されることがありますので、ご存知の方も多いかもしれませんが、音というのはつまり振動です。自然界では聞かないような大音量の音を長時間・高頻度で聞いているとこの振動によって耳の奥にある、蝸牛(かぎゅう)という組織の細胞が少しずつ破壊されてしまいます。
蝸牛というのは耳が集めた音を電気信号に変えて脳に情報を伝える為の組織で、この組織が破壊されてしまうと、他の組織が健康であっても耳が聞こえなくなってしまうというわけです。
スマホの長時間利用が引き起こす影響~その2~
次にスマホ認知症、あるいはデジタル認知症とも呼ばれるのですが、これはお年寄りがかかる認知症と同様、物忘れが激しくなったり、行動意欲が低下したり、思考力・判断力の低下が起こる事が主な症状です。
この原因は様々にあるのですが、その一つに脳過労というものがあります。脳は目や耳で捉えた情報を入力し、それを整理し、必要に応じて出力する。そして必要がないと思われる情報を忘れるというプロセスで情報処理を行っています。
しかし、スマホ依存という言葉もあるように昨今では仕事をしている時間に加えて隙間時間(休憩時間)にも片時もスマホを離さず画面を見つめているため、脳がオーバーヒートを起こしてそれが先ほど挙げたような症状を引き起こしてしまうのです。
あるいは他にも脳過労だけではなくドーパミン過剰の状態に陥っているという説もあります。ドーパミンは俗に幸せホルモンとも呼ばれ、運動をしたり、自分が決めた目標をこなした達成感などで分泌されます。
例えば発展途上国で貧困にあえいでいる子どもたちであれば、お腹いっぱい食事をしたり、暖かい部屋で眠ったりといったことを幸せに感じると思いますが、昨今の日本では痛ましい虐待や家庭内ネグレクトを除き、満足に食事がとれないという状況はマレだと思います。
すると次はゲームで勝利を収めたり、SNSで称賛を得たり、育成ゲームにはまったり、といった非日常的な快楽によってドーパミンが分泌されるようになったわけですが、長時間に渡ってゲームを続け、それがさらに高頻度になり、常にゲームやSNSをしている状態になるとドーパミンの過剰分泌が行われて脳内物質バランスが崩壊し、神経細胞が破壊されたりといった事が起こるのです。これも一つのスマホ認知症の原因とも呼ばれています。
まとめ
今回は大変多くの方々が利用しているスマートフォンに関わる病について記事を書いてまいりました。スマホ難聴(ウォークマン難聴)のように昔から言われているものもあればスマホ認知症やスマホに起因する睡眠不足など現代社会特有の病もありましたね。
今回ご紹介したもの以外でも自分の意志でゲームがやめられなくなるゲーム障害、あるいは身体的な異常であるスマホ首やこれに起因する肩こり、腰痛、頭痛なども多くみられます。何事もほどほどが良いといわれますが、ゲームやスマホの利用が自分の障害に繋がるとはなかなか思えず、病気を放置してしまうものです。
しかし放置することで重症化し、社会生活が営めなくなったり、日常生活に支障を来している方がいらっしゃるもの事実です。もしかしたら、、?と思った時はすぐに専門家に相談するようにしましょう。