放置は大病の元?メタボリックシンドローム!

世の中には名前は知っているけれど内容はよくわからない、というものがたくさんあると思います。例えば脳梗塞と脳溢血の違いや、成長痛がなぜ起こるのか?などのように人に説明するとなれば難しいものです。

しかし、疾患やケガというのはいざ、自分の身に降りかかって初めて興味を持って調べたり、その痛みを知って予防したりという対策を取りますから、すべての疾患に興味を持つという事は実際には難しいことだと思います。

今回はそんな知名度があり、数ある疾患の原因にもなるメタボリックシンドロームについて記事を書いていこうと思います。多くの方にとってはメタボは肥満体系の人をそのように呼ぶという認識を持っていると思いますが、それは誤りですので、当記事で訂正していただければ幸いです。それでは記事を始めてまいります。

メタボリックシンドロームとはどんな状態?

冒頭でも触れていますが、多くの方にとってメタボという言葉は肥満体系の方を指す言葉という認識を持っていると思いますが、実は判断基準が詳しく決まっていて、脂質異常・高血糖・高血圧のうち二つ以上を持っている状態を表しています。

その判断材料に使われるのがこれから挙げる基準で、腹囲(お腹周り)が男性ならば85センチ以上、女性ならば90センチ以上、中性脂肪 150mg/dL以上、HDLコレステロール 40mg/dL未満、最高血圧 130mmHg以上、最低血圧 85mmHg以上、空腹時血糖値 110mg/dL以上という基準です。

しかし、これらの基準は実際に自身の健康を気にする中年~高齢の方以外にはピンとこないものだと思いますので、より簡単に説明をすればお腹がポッコリと出ている「内臓脂肪型肥満」の方を指す呼び名だと考えればいいと思います。

ではこのメタボリックシンドロームがどうしてこんなに有名な言葉になったのかというと、日本人が死亡する三大要因である悪性新生物(がんなど)、心疾患(心臓病など)、脳血管疾患(脳卒中など)のうち、心疾患、脳血管疾患の元になる動脈硬化を防ぎ、これらの大病を防げる可能性が挙げられるからです。

またメタボリックシンドロームという言葉はそもそも糖尿病脂質異常症、高血圧といった疾患を別々に治療するのではなく、生活習慣体型を改善することでそれらの命に係わる疾患を予防できるということから出来てた言葉です。

メタボリックシンドロームにならない為には?

これは月並みなものになってしまいますが、大きく分ければ運動するか、食事を減らすかの二択といっていいと思います。特に内臓脂肪は食事制限よりも運動をキチンと毎日した方が減りが早い、といわれていますが、ご自身にあった方法でなければ結局、長くは続かないので元の木阿弥になってしまう可能性が高いといえます。

それではあれば食事制限でも運動でも自分の好きなものや得意なものを行っていった方がよいといえるでしょう。昨今では体重を減らす運動=有酸素運動だと考えてジョギングやランニング、水泳などに取り組む方が多いですが、ジムなどの筋力トレーニングでもスポーツでも続ければ脂肪は減っていきます。

より効率よく痩せる、ということに主観を置くのであれば痩せ方のサイトをめぐってみてそれに従うのもいいですが、誰かに強制されり、初めから大きな妄想を抱いて始める運動は長く続きません。

ですからまずは食事制限を行うか、運動をするか、どちらかを選択して「より長続きする」にはどうしたらいいか、ということを考えてみましょう。また「体重を減らす」という目的は実際に体重が減ってしまえば終わってしまい、やらなくなり、結局リバウンドしてしまいます。

それはこれだけダイエットがうまくいかない方が多いことからもお分かりいただけると思います。ですから、運動や食事制限をするメリットをまずは実感することから始めて、最終的にはそれを一つの習慣にして「やらなければ気が済まない」という状態に持っていけることが一番の成功だと思います。

まとめとそれぞれのメリット

今回は名前を知っているけど説明は難しい、メタボリックシンドロームについて記事を書いてきました。最後にダイエットのメリットについて触れていきます。

例えば食事制限をすることは内臓をきれいにして代謝をあげることにつながりますから、実際に身体が軽く感じたり、朝起きるのが前より楽になったり、アルコールを摂取しないように心がけることで腸内環境が正常になってやる気集中力が出て仕事や家事がはかどるようになります。

あるいは運動することも汗をかけば気持ちがいいものですし、筋トレを続けることでメリハリのある身体つきになったり、男性ならば脂肪が無くなることで本来の筋肉が浮かび上がりかっこいい身体に代わることができます。

その他にも〇〇キロ走る、20回腕立て伏せする、などの目標を達成すると幸せホルモンといわれるドーパミンが多く分泌され、多幸感を感じることが出来ます。要はどちらの方法も身体にメリットがあったり、気持ちがいいことに気づいた方からそれを好きになり、習慣にすることが出来るというわけです。これからダイエットを始めようと思っている方はぜひ、意識してみてください。