噛み合わせの悪さは顔の変形を生む?不正咬合!!

最近、食事をしている時、あごが疲れやすくなった。

話している時にうまく言葉が出なくなった(活舌が悪くなった)。

口がうまく閉じなくていつも半開きになっている。

などの症状はありますか?もしかするとそれは上下の歯がうまくかみ合っていない不正咬合かもしれません。

日常生活を忙しく営んでいると家事・仕事・育児・将来設計など考えることがたくさんあり、なかなか自分の身体のケアに重点を置くことはできません。しかし、日ごろの姿勢や食事の仕方、眠り方、クセ、などによって身体は刻一刻と変化しているもので、昔は何ともなかったことがいつの間にか病気に発展していた。

なんてことはよくあることです。今回はそういった気づかないうちに重症化して口周りの健康を害してしまう不正咬合(ふせいこうごう)について記事を書いていこうと思います。世のなかには様々な疾患がありますが、特に骨格の変形はなるべく若いうちに直しておかないと歳を重ねてからではなかなか治らないものです。症状に気づいたその日から改善に向けた努力をしていきましょう。それでは記事を始めてまいります。

不正咬合とは?

ざっくりといえば歯並びが悪く、食べ物がうまく噛めなかったり、発音がうまくできない状態の総称を表しています。不正咬合になる原因は様々で、遺伝的に顎が前に出ている、クセ、歯の大きさや形、歯の数が少ない・多いなどが関係しています。

遺伝的に顎が前に出ていたり、顎と頭蓋骨にズレがあるような方は想像がつくと思いますが、例えば小さいころに指しゃぶりをしていたり、無意識のうちに上下の歯を舌で押してしまうというを持っている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

また生活習慣によって歯を磨くのが面倒くさくていつもやらずに寝てしまったり、親知らずを抜いてから歯並びが悪くなった、あるいは事故や衝撃によって歯が抜けてしまい、それを放置してから歯並びが悪くなってしまうということが原因で起こる不正咬合もあります。

不正咬合の種類と症状

日本ではあまり歯並びの悪さを指摘されることは少なく、むしろ八重歯やちょっとした歯並びのズレであればかわいいと認識されることもあります。そういった認識は個人の見解によるところが大きいと思いますのでなんとも言えませんが、不正咬合にはいくつかの種類がありますのでそちらを紹介している、下記引用を見てみましょう。

不正咬合には、歯がアゴに入りきらないでガチャガチャに生えている叢生(そうせい)、前歯が反対に咬んでいる反対咬合(はんたいこうごう)、前歯の咬み合わせが深い過蓋咬合(かがいこうごう)*、上下の前歯がちょうど合わさっている切端咬合(せったんこうごう)、奥歯で咬んでも前歯が当たらない開咬(かいこう)*、出っ歯と総称される上顎前突(じょうがくぜんとつ)*、などがあります。正常咬合でないものを不正咬合といいます。

*過蓋咬合:前歯の咬み合わせが深い状態を言います。例えば下の前歯が上の前歯の裏の歯肉を咬んでいて下の前歯が隠れて見えない場合などを言います。上の前歯に負担がかかるので寿命が短くなる、顎関節に負担がかかり痛みなどを発生しやすいとの指摘があります。

*開咬:奥歯で咬んでも何本かの前歯が咬まない状態のことで、前歯で麺類を噛み切れません。正式には複数の前歯のオーバーバイトがマイナスである状態を言います。

*上顎前突:出っ歯と言われる不正咬合のことです。上の前歯が出ていることによりぶつけて歯を欠いてしまったり、時には折ってしまう事故が多いと言われています。

引用:e-ヘルスネット(厚生労働省)

先のように不正咬合が気にならないという男性・女性が日本には多いですが、不正咬合を放置していると物がうまく噛めないことで食べ物の消化に時間がかかってしまったり、歯磨きの難しさから歯槽膿漏・歯周病・虫歯などができやすくなったり、冒頭でも述べたような発音障害、あるいは人によってはそれを気にすることで人前に出るのが苦手になったり、自分に自信が持てないといった症状が出ることもあります。

まとめ

今回は歯並びの悪さによって様々な症状を引き起こす不正咬合について記事を書いてまいりました。文中でも触れていますが、日本人は歯並びの悪さに非常に寛容ですが、長い目でみると歯並びの悪さは歯の健康を損なう原因にもなりますし、それが原因でさらに大きな内臓疾患や精神疾患を生み出してしまうことにもなりかねませんので注意しましょう。

また歯の問題となるとすぐに歯医者を想像するかと思いますが、音や雰囲気などに苦手意識をもっていて、なかなか腰が重く受診できないという方、大人でも多いのではないでしょうか?その場合、歯の治療そのものではなく、顔の矯正バランスの改善といった内容であれば整体などでも改善できる内容は多くあります。もしも顎の矯正や顔のマッサージにお困りの際はお気軽に当院までご相談ください。