気を付けたい梅雨の事故!その原因と対策
梅雨の時期というとじめじめと鬱陶しい印象があると思いますが、同様に交通事故の割合も通例の4倍になる時期でもあります。ですから晴天時と同じ感覚で走っていると、ベテランドライバーであっても事故を起こしてしまう危険性がありますので注意しましょう。
また単純に雨が降っているということで起こる、視界の不良やフロントガラスの曇りは避けられるものではありませんが、日ごろから車の装備を点検し、良好な状態を保つことは不慮の事故を防ぐ一助にもなりますから、なるべく気を付けるようにしましょう。それでは記事を始めてまいります。
梅雨に事故が急増するのはなぜ?
雨の日の事故原因として代表的なのは、教習所でも習う「ハイドロプレーニング現象」。これは道路が雨に濡れることで路面とタイヤ間の摩擦がなくなり、ステアリングが制御できなくなってしまうという現象です。また路面が濡れていると制動距離も通常より1.5倍伸びてしまいます。
またフロントガラスやサイドミラーに付着した雨粒や曇りのせいで視界が悪くなることも、事故を起こす大きな原因となります。本来フロントガラスの外側に付いた雨粒を拭き落すためにワイパーが装備されているのですが、ワイパーのゴムが劣化しているときちんと雨粒を落とすことができず、水滴が残って視界を悪くしてしまうのです。そのうえ雨の日は外気温が下がりやすく車内温度との差によってガラスが曇ってしまうため、これも視界を妨げる原因となります。ドライバーがこの曇りを拭き取ろうとして運転以外の動作をしたために、これが事故につながるケースもあります。
雨のせいで視界だけでなく、聴覚が妨げられることによっても事故が起こります。ドライバー側は車体に当たる雨の音や水たまりの上を走るタイヤの音のせいで外の音を聞き取りづらくなっており、かつ歩行者側は傘に当たる雨音で周囲の音が聞こえづらくなっているため、双方が聴覚による危険察知能力を妨げられて接触事故を起こしてしまうのです。
梅雨の事故予防法は?
それで梅雨の事故対策の基本は、従来より事故を起こしやすくなっていることをしっかりと自覚しておくこと。落ち着いて運転できるよう、時間に余裕をもって出発することが大切です。時間に余裕があれば車間距離を十分に取りスピードを抑えて運転できるため、急加速や急ブレーキ、急ハンドルなどハイドロプレーニング現象が起こりやすい状況を避けることができますし、制動距離が伸びていても衝突を防ぐことができるでしょう。
また予めタイヤのスリップサインを確認し、タイヤのトレッド面と同じ高さに来ているならタイヤ交換をしておくことも、ハイドロプレーニング現象を予防する大切な方法です。特に雨の多い地域で運転する人は、この機会にウェット性能の高いタイヤに交換するのも良いでしょう。空気圧不足もハイドロプレーニング現象の原因となるため、空気圧もしっかりとチェックしてください。ワイパーゴムも半年~1年に1回は交換し、雨天時の視界を確保できるようにしておきましょう。
まとめ
今回は梅雨の時期に多い交通事故について記事を書いてまいりました。当たり前の話ではありますが、やはり梅雨には雨が降ることが多く、視界が遮られてしまって起こる事故が多発します。
もちろん、普段から安全運転を心掛け、スピードを出しすぎないことも大切ですが、文中にもあるように日ごろから装備のチェックもしっかりとするようにしましょう。特に男性に比べると女性のほうが車の装備品などに深いこだわりがなく、動いているならば大丈夫とおもってしまう傾向がありますから、タイヤのチェックなど難しいことは置いておいてもワイパーのチェックなどできることはするようにしましょう。
それでは最後にワイパー以外でも日ごろから見ておきたいタイヤの交換時期や窓ガラスの曇りをすぐに取り除く方法など引用してみたいと思いますので、参考にしてください。
タイヤの交換
前述したようにハイドロプレーニング現象が起きる大きな要因の一つがタイヤの摩耗です。また、雨のスリップ事故をなくす意味でも「タイヤの溝」がすり減っていないかのチェックは欠かせません。
タイヤ交換のポイントは「溝のすり減り」がどの程度かによります。一般的には新しいタイヤの溝が約4割ほど減ったら交換のタイミングと言われています。
(中略)
車の窓ガラスの曇りを素早く取る方法
「フロントガラスの内側が急に曇って前が見えなくなりパニックになった…」という経験はドライバーなら誰でもあると思います。
この原因は「車に持ち込んだ濡れた傘についた水分の蒸発」、「外気の湿度よりも室内の湿度が高い」ということにより起こります。つまり梅雨の時期には車の窓の曇りは起きやすくなります。
この曇りを素早く取るためには、メーターの下にある「A/Cスィッチ」をONにして次に「デフロスタースイッチ(温泉マークに似ている)」をONにすればすぐに曇りが取れます。
引用:交通事故弁護士SOS
URL: https://u-s-law-saitama.com/jikosos/topics/rain-traffic-accident/#toc3