女性を悩ませるつらい冷え性!その原因は?

が近くなってくるとクリスマスのイルミネーションや年末年始といった楽しいイベントごとが多くなってくるものですが、中には寒さが苦手で憂鬱な気分になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

冬は寒いからこそコタツから出るのが億劫であったり、朝の布団が気持ちよくて抜け出ることができないなど、幸せなこともありますが、冷え性を患っている方にとっては靴下を何枚も重ねてみても一向に足先が温まらない指先が冷たく痛みを感じる、あるいは内臓の不全が起こり、むくみや便秘などに悩まされることもあり、出来れば改善したいものです。

今回はそんな冷え性の原因であったり、女性に起こりやすい理由などについて記事を書いていきたいと思いますので、毎年のように冷え性で悩まれる方はぜひ、参考にしてみてください。それでは記事を始めてまいります。

冷え性とは?

男性約4割女性約7割に自覚症状があるとされる、「冷え性」。冷え性とは体、特に手足などの末端が温まらず常に冷えているような感覚がある状態のことで、それ自体は命に係わる病気でもなければ日常生活に支障をきたすわけでもないとの認識から、西洋医学的には「不定愁訴(ふていしゅうそ:明確な原因がないのに、肩こり・目まい・腰痛など体の不調を訴えること)」と捉えられているため、今のところ「冷え性」という医学的な定義は存在しません。

とは言え実際に冷え性に悩まされている人なら実感している通り、体の冷えはそれ自体がつらいものですし、ひどい場合には不眠や便秘、浮腫み、肩こり、更には免疫力の低下により風邪をひきやすくなったり生活習慣病やアレルギーにまで繋がってしまう危険性もあるため、「単なる自覚症状」で済まされるものではありません。実際東洋医学の分野では、冷え性は治療すべき「疾患」として扱われています。

冷え性の原因は?

そもそも恒温動物である人の体は、寒さを感じるとその情報がに伝えられ、自律神経を通して体温を一定に保つよう様々な指令が送られます。例えば体内の熱が皮膚表面から逃げてしまわないように毛細血管を縮めて血流を減らしますし、寒いと自然に体が震えるのも、筋肉を小刻みに震わせることで自ら運動熱を生産し体を温めようとする体温調節機能の1つです。

冷え性は、こういった体温調節がうまく機能していないことが原因で起こる体の不調、東洋医学的に言えば「疾患」です。体温調節機能の狂いにはいくつかの原因がありますが、特に多いのは自律神経の乱れ。ストレスや不規則な生活は自律神経の乱れに繋がりますが、そうなると体温調節のための指令が体の各器官に伝わりにくくなりますし、自律神経はホルモン分泌にも関係しているため、生理周期により女性ホルモンの分泌が乱れる時期になるとやはり自律神経もその影響を受け、体温調節機能がうまく働かなくなってしまうことがあるのです。

更に貧血や低血圧などもともと血管系に問題があれば血流が滞って体が温まりませんし、運動熱と血液の循環という熱を作り出す上で欠かせない器官である筋肉の量が少ないことも、やはり体を冷やす原因となってしまいます。こういった要因から、男性に比べ女性の方がどうしても体質的に冷え性になりやすいと言えるのです。

また冷え性の中でも特に「手足の先だけがいつも冷えている」というタイプの人は多いですが、これは体が、大切な臓器が集まっている体の中心部を優先的に温めようとするためで、その結果末端部分にまで血液が行き届かなくなっていることが原因です。それでこの場合、手足ではなくまず腹巻などで体の中心部分を温めることが改善に繋がります。

まとめ

今回は冬季に入ると女性のお悩みの一つになる冷え性について記事を書いてまいりました。文中にもあるように冷え性にはたくさんの種類があり、ご自身にあった改善策が必要になります。例えば体温を作り出す筋肉を一定量維持するために運動を行うことも良いですし、ストレスを貯めないような生活をして自律神経を整えることも冷え性の改善には良いとされています。

ここでは当記事の最後に身体を温める効果がある食べ物を紹介して終わろうと思いますが、先のようにご自身に合う改善策を見つけることが大切ですから、色々と試してみることをお勧めします。

身体を温める「陽性」の食べ物、身体を冷やす「陰性」、どちらにも属さない「中性」の食べ物があります。「陽性」の食べ物を取り入れて、血液循環を良くして、冷えを改善していきましょう。

◎陽性の食べ物:生姜、ネギ、にんにく、ごぼうなどの根菜類。寒い土地で採れる野菜に多い。シトルリンを豊富に含むスイカの皮。胡麻、黒豆、あずきなどの黒い物。

◎陰性の食べ物:トマトやきゅうりなど暑い土地で採れる野菜。土から上に実がなるもの。生で食べられる野菜。砂糖や合成甘味料などの白い物、水っぽいもの、バターやマーガリンなどの柔らかい物。スナック菓子、チョコレートなど。

◎中性の食べ物:冷やすことも温める事もしません。これらの食材は主食として適していると言えます。玄米、むぎなど。

引用:横浜血管クリニック

URL: https://yokohama-kekkan.com/%E5%86%B7%E3%81%88%E6%80%A7%E5%A4%96%E6%9D%A5