すらっと伸びた真っ直ぐな美脚に憧れる!O脚を正しく理解しましょう。

2018年6月14日

今回は女性に多いお悩みO脚についてご紹介していきます。

O脚というのは「足を揃えて立った時に、両膝の間に隙間が空いている」状態の事です。美脚の大敵とも呼ばれている歪みの事ですね。この原因は生まれつきであったり、外傷による変化、出産、座り方、歩き方の癖などなど挙げだせばキリがありません。この辺りは記事の中で確認していきましょう。

しかし、男性よりも美脚を気にする女性の方がO脚になりやすいというのは非常に残念ですね、けれど人体の構造のことなので仕方がありません。

それではO脚の原因と改善方法についてみていきましょう。

 

O脚の原因は?放っておくとどうなるの?

O脚の原因は、専門家の中でも様々な意見があります。

例えば、腰回りの筋肉や骨盤と太ももをつなぐ筋肉、詳しく言えば内転筋や外旋筋群のチカラが弱まることも問題ですし、普段の歩き方によって腓骨小頭や大転子と呼ばれるすねの裏にある骨が出っ張り、、、などというマニアックなワードを出しても仕方ありませんね。

わかりやすい表現をしましょう。キーワードは「タイプ別O脚」「座り方」「歩き方」です。これからキーワードについて順繰りに説明してまいりますが、先にO脚がもたらす弊害について少し触れたいと思います。

昨今では理科室に人体模型がない学校も多いですが、みなさん一度は人間の全身骨格を見たことがあると思います。人間の体はすべてがつながって出来ていて、一つの部分に障害が発生するとほかの部分で補うようにできています。例えば左足を捻挫したらひょこひょこと右足だけで歩きますよね?あれは痛めた左足に負荷をかけないようにして、右足に余分な負荷をかけている状態と言う事ができると思います。

これをO脚に差し替えると、まっすぐに立った時に膝がくっつかない場合、骨盤、骨盤とふとももをつなぐ関節、すねの筋肉や骨などに本来は膝が吸収していた余分な負荷がかかることになります。

その負荷によって併発するのが腰痛、関節痛、すねの外側が張って痛みを感じるなどの症状であり、それをさらに放っておくと慢性的な痛みが残ることになります。

O脚は大きく分けて二つのタイプがあります。

話をO脚に戻します。O脚には先天性のタイプ後天性のタイプがあります。

先天性のタイプとは、生まれつき軟骨の形成がうまくいっていなかったり、くる病(昨今、乳幼児にも増えている疾患で注釈にて取り扱います。)などが原因でO脚になってしまっている方はこのタイプに分類されます。

残念ながらこのタイプは、歩き方や座り方を正してもなかなか自力では治しにくいといわれています。自分のタイプが先天性か後天性かを見分けるには膝の皿を確認してみましょう。まっすぐに立った時、皿が外側を向いている方は後天的なタイプです。逆に皿が真正面を向いている方は先天性のタイプといえます。

ご自身が先天性のタイプで、次に紹介する改善方法を試してもうまくいかず、それでもやっぱり美脚に憧れる!という方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

※くる病:乳幼児の時にビタミンDが欠乏することによって、カルシウムが骨に沈着せず、骨が柔らかくなったり、発達障害を引き起こす疾患。乳幼児が十分に栄養を取れなかった戦後に多くみられた病気ですが、最近も増えているそうです。その理由は、乳幼児を外出させず部屋の中にいつもいることによって、ビタミンDを生成する為に必要な日光を浴びないからだそうです。現代病の一つといえるかもしれませんね。

 

骨盤をゆがませる原因となる座り方、歩き方

では引き続き、O脚を引き起こす座り方や、歩き方について確認してまいります。後天性のO脚は日常的な体の動かし方に問題がある場合がほとんどです。

まずは座り方から見ていきましょう。女性特有の座り方の一つにぺしゃっと座る方法がありますね。言葉では言いにくいですが、お尻と両方のふとももを床につける座り方です。

この座り方はおしとやかで、かわいらしい印象がありますが、O脚対策としてはよい座り方とは言えません。この座り方をすると、骨盤と大腿骨(ふとももの骨)の間に隙間が出来てしまい、その隙間が影響して膝が左右に開くようになり、O脚の原因となります。

今度は横になって座る場合です、どちらか一方のお尻とふとももを床につける座り方ですね。これは人によって右側をつける人、左側をつける人がいると思いますが、いずれにしても片方に負荷がかかり、体のバランスが悪くなって骨盤をゆがめ、結果的にO脚の症状を進行させる要因になります。

続いてイスに座るときに足を組んでしまう場合です。これは長時間座っていると下になっている脚がつらくなってきて、足を組み替える動作をしますので、負荷がかかっているのがよくわかると思います。この座り方もやはり骨盤をゆがめ、結果的にO脚になる原因となります。

最後に歩き方にも触れたいと思います。自分の歩き方というのは意識してみないと普段どういう風に歩いているかなかなかわかりませんね。O脚になりやすい歩き方の一つは、内またで歩くことです。何度も出てきますが、骨盤のゆがみにつながります。

次は足をまっすぐにして歩いているつもりでも「ねじれ歩行」になっている場合です。ねじれ歩行というのは、外反母趾や偏平足が原因でかかとに重心が集まってしまい、一直線に足が前後する歩き方に比べて若干、半円を描く軌道で歩いている状態を指します。

自分の歩き方がねじれ歩行になっていたら、歩くときに足の指に力を入れることを意識してみてください。足の指先に重心を分散することでねじれ歩行は解消できます。

まとめ-O脚の改善は日常から

О脚は施術を施すことによって改善することができますが、日頃の座り方歩き方といった生活習慣を改善しない限り、またО脚に戻ってしまいます。

なによりも美脚にならないだけでなく、体がゆがんでしまい姿勢も悪くなったり、猫背になってしまったりと良いことはありません。またそれらによってさらに内蔵不全や腰痛に悩まされてしまうときだってあるのです。

歩くとき、座るときは常に骨盤を意識して、きれいな美脚を目指しましょう!