姿勢の良さは人生を変える?悪姿勢に気をつけよう!

幼いころにシャキッと立ちなさいと言われながら育った方は多いと思います。昔は姿勢というと真っすぐと立つことで立ち姿勢が美しく見え、しっかりとした人に見られるようにという意味合いが強かったように思いますが、昨今では姿勢を正すことは立ち姿勢以上に身体にメリットがあるものだとわかってきました。

しかしながら実際にはパソコンやスマホなどの普及によって首の骨が正常でなくなったり、あるいは日常的に悪姿勢をし続けて、その形が固まってしまい、自分で治そうとしてもなかなか治らなくなってしまう方が増えているようです。

姿勢は日ごろの意識がとても重要ではありますが、実際に何が困るのだろうか?といわれるとなかなか答えられない方も多くいらっしゃると思いますので、今回は姿勢を正すことのメリットや悪姿勢のデメリットについて記事を書いていこうと思います。それでは始めてまいります

姿勢が悪いと何が起こる?

お年を召した女性の方に多い腰が曲がってしまう状態というのは多くの場合、何かしらの疾患が影響していますが、そうでない方々は冒頭のように日ごろの心がけによって予防が出来るのですが、昨今はやはりスマホや携帯ゲームを続けることによって小学生・中学生の姿勢の悪さが注目されています。例えば以下のような事例を見てみてください。

千葉県内の小学校の授業参観で、5年生の娘を持つ母親は教室の後ろから見ていて驚いた。保護者の視線を意識する日だというのに極端に前かがみの子、斜めにイスに座り体が曲がっている子ばかりで、姿勢がきれいな子は数えるほどしかいない。挙手をするときは背筋が伸びる。しかし、先生の話を聞いたりノートに書いたりするとき、背中はぐにゃりと曲がっている。思わず隣の保護者と「あんなに姿勢が悪いなんて」とささやきあった。

埼玉県入間市立武蔵中学校は4月、身体測定に合わせて子どもの姿勢をチェックした。「気をつけ」と声をかけても猫背だったり首が前に出ていたりする生徒は4割近くに上った。このため6月には1カ月間、授業前の数分間を使い、全校で姿勢を伸ばすストレッチをする予定だ。

子どもの姿勢の悪さが目立つ。日本体育大学・学校体育研究室などの調査で、姿勢が悪い子どもが増えていると教師が感じている小学校は1979年の44%から2005年には75%に増えた。5年に1回の調査のため今年は集計中だが、「姿勢の悪化傾向は続いている可能性が高い」(阿部茂明・日体大教授)。

引用:暮らしの知恵

URL: https://style.nikkei.com/article/DGXBZO08280740Y0A520C1WZ8000/

最近では教育機関そのものであったり、家庭内の教育でも昔のように締め付けるような教育ではなく、個性を大切にした教育が主流となっています。もちろん、それは素晴らしいことですが、姿勢においてはなるべく気にかけて正してあげると様々なメリットが出てきます。次章で確認してみましょう。

姿勢を正すメリットは?

やはりまずは人に与える印象が変わることが挙げられると思います。悪姿勢の代表ともいえる猫背で、いつもいると周りの方に暗い・自信がなさそう、地味、などといった印象を与えてしまいます。

どんなに仕事が出来たり、性格の良い方でも第一印象というのは非常に大切なものですし、小学校、中学校、高校、大学と知らない人に会う機会ではその印象だけでどんな人かを決められてしまうこともあると思います。

次に姿勢が悪いと集中力が長く続かなくなる傾向があります。私たちは肺に空気を取り込み、これが血流にのって脳まで届くことで正常に脳を機能させているわけですが、特に猫背や巻き肩など前傾姿勢になってしまう悪姿勢は肺が圧迫され、常に十分に空気を吸い込むことが出来ず、脳に素が行き渡らなくなり集中力が欠如してしまうのです。

また同様に前傾姿勢の悪姿勢でいると体重の十分の一の重量があるといわれている重たい頭部が身体よりも前に傾いてしまうので、それを支える背中や肩に負担がかかり、肩こりや背中の痛みを引き起こしたりもします。

まとめ

今回は、最近は昔よりも姿勢が悪くなっている傾向にあるといったことや、姿勢を直していくメリットなどについて記事を書いてまいりました。文中にもあるように姿勢を正すことで得られるメリットは多くありますが、最後になぜ悪姿勢になるのか、というお話をして終わろうと思います。

例えば冒頭のようにパソコンやスマホに張り付いて見続けることで悪姿勢に固定されてしまうことも、もちろんですが、猫背や巻き肩などの体勢は実は身体にとって楽な姿勢なのです。

前傾姿勢は肩や背中に負荷が集中する代わりに腹筋や腰回りの筋肉を使わなくてよくなるので、楽だと勘違いしてしまうのですね。しかし筋肉は使わなければ衰えてしまうことはご存知だと思います。

使わない状態が長く続くと今度は骨盤が垂れ下がってポッコリお腹になってしまいますし、腰回りは身体全体の筋肉量の40%が集約しているといわれており、ここの筋肉を使わなければカロリーが消費されず肥満になったり、痩せづらくなってしまうので、度重なるダイエットに失敗されている方は姿勢を見直してみてもいいかもしれません。