気の持ちようは腰に来る?心因性腰痛!  

腰痛というと昔から私たちになじみ深い不調の一つにあげられると思います。腰は身体の中心にあり上半身と下半身を繋げるだけでなく肩でも腕でも足でも、どのような動作にもかかわりがあり、そういった行動の一つ一つから影響を受けてしまう箇所という事も出来ます。

ですから腰痛の原因は本当に様々でいつもしている姿勢が悪かったり、重たいものを運んだり、運動をしすぎたり、といったことで起こりますし、なによりの問題は腰回りの筋肉が痛みを発していることが多くあり、その原因が不明確ということが挙げられます。

つまり一口に腰痛といってもその原因がたくさんあって、原因の特定も出来ないので根本的な改善が難しいという事です。また今回の記事のように単純な腰痛が心理状態とも相まってさらに痛みを引き起こすようなこともありますので、日ごろから身体のケアを忘れないようにしましょう。

それでは記事を始めてまいります。

心因性腰痛とは?

冒頭のように腰痛には様々な原因がありますが、では痛みというものがどのようなものから来るのか確認してみましょう。身体が痛みを感じるのには三つの原因があることが医学的に証明されています。一つ目は身体組織への刺激、二つ目は神経の障害、そして三つ目は心理的影響です。

心因性腰痛はもちろん心理的影響がありますが、これを証明するように腰痛と同様、多くの場合、原因不明とされるのが思春期に起こる成長痛です。成長痛の中にはオスグッド症などと呼ばれる膝の痛みを引き起こすものもありますが、概ね原因がわかりませんが、痛みを感じる箇所を母親が撫でることで痛みが引くような事例もあり、痛いの飛んでいけというまじないもあながち間違ってはいないのです。

それでは本題に戻りますが、心因性腰痛とは、簡単に言うと心の問題あるいはストレスによって腰痛の痛みがひどくなっている状態のことを指します。つまり、物理的な要因に加えて心理的な要因によって腰の痛みが増している状態の事です。

わかりやすい所で言えば以前、ギックリ腰で強烈な痛みを味わった恐怖からかがむのが怖くなる、などで腰痛が起こってしまうこともありますが、多くの場合、何かしらのストレスによって心因性腰痛が引き起こされているというのが有識者の見解です。

心因性腰痛とは?その2

ではそのストレスがどのように作用して腰痛を引き起こしているかというと、これには身体のドーパミンシステムというものが関係しています。表現が少しよくありませんが、ひどいケガで死んでしまう寸前は痛みを感じないとも言いますが、私たちの身体には痛みをコントロールできる脳内モルヒネという物質があり、これを動かしているのがドーパミンシステムです。

本来、ドーパミンシステム痛みを軽減させるために分泌されるものですが、度重なるストレスによってこのシステムが混乱すると本当は痛くないものも痛いと感じるようになり、これが先にも出ている心理状態によって痛みが増長されるという理論の元になっています。

またストレスというものが良くない点は、少しの痛みを増長させることで、痛みが大きくなり、その痛みがさらにストレスを呼んで、そのストレスが、、、というように痛みを引き起こす負のスパイラルを生み出してしまうことでもあります。

まとめ

今回はドーパミンシステムの混乱によって小さな痛みを大きく感じてしまう、心因性腰痛について記事を書いてまいりました。文中にもありますが、ストレスというのは連鎖反応を引き起こすものです。

その為、それをどこかで改善させることが必要ですし、ストレスの原因が自分以外にある時はストレスの根源を排除したり、自分の状況を理解してもらうような取り組みも必要になります。

また病は気からと同様に日ごろからニコニコとしていることで心が平穏になったりもしますから、例えば以下のようなストレスの解決法も是非、実践してみてください。

心因性腰痛(ストレスタイプ)の解決方法

このタイプの腰痛は、過度なストレスから開放されることで、腰痛を軽減することが出来ます。

精神を安定させる事により、低下していたドーパミンの分泌量が回復し腰痛の痛みを軽減します。

鎮痛効果のある飲み薬や湿布では、あまり効果が得られません。

精神科や心療内科など受診し、抗うつ薬・抗不安薬を処方してもらい投薬していきます。精神を安定させつつ、運動・娯楽・食事・旅行などでストレスを解消していきましょう。

一方でストレスの原因を探り、可能な限り改善できる方法を見つけていきます。時には家族や友人、会社の同僚・上司などの協力も必要です。ストレスが原因の場合は、解決策を見つけ出すことが非常に難しいですよね。私たちは人生において、ストレスと上手く付き合っていかなければなりません。

「軽いウォーキングや運動で気持ちの良い汗をかく」

「家族や友人などと笑い話をして心を満たす」

「美味しいモノをいっぱい食べる」

など、ストレスを溜め込まないように工夫していきましょう。

引用:YO-TSU MEDIA

URL; https://yotsu-doctor.zenplace.co.jp/media/disease_symptom_list/2545/#%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E2%91%A3%E5%BF%83%E5%9B%A0%E6%80%A7%E8%85%B0%E7%97%9B%EF%BC%88%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97%EF%BC%89