更年期は男女どちらにでも訪れる?更年期障害!

年齢を重ねていくと性別に関係なく身体は衰えを見せていきます。視力聴覚が落ちたり、骨が脆くなったり、病気にかかりやすくなったりと症状は様々ですが、まったくの健康体であるという方も少ないと思います。

今回のテーマになっているのは特にホルモンバランスの乱れによって起こる更年期障害についてですが、一般的に更年期というと女性がかかるというイメージが強くあると思いますが、実は男性でも更年期が訪れる方がいらっしゃいます。

男女どちらの場合においても更年期が訪れることでいままで出来ていた様々な行為が出来なくなったり、身体の衰え老いを受け止めることができず、情緒不安定になったり自信を無くしてしまうようになります。

確かに自身の変化をすぐに受け入れることは難しいことですが、迫りくる老いには対抗するのではなく、柔軟な心持ちで変化を受けて入れてあげた方が改善の近道です。それでは男女に起こる更年期について確認してまいりましょう。

更年期はどうやって始まるの?

更年期障害が発生する原因は男女ともにホルモンバランスの乱れが大きな要因となります。具体的に言えば、女性の場合はエストロゲン、男性の場合はテストステロンというホルモンです。

それぞれのホルモンが減少するとイライラ、めまい、動悸、息切れ、頭痛、疲労、不安、不眠、憂うつ感などは男女ともに見られる症状で女性の場合はそれらに加えてほてりホットフラッシュと呼ばれる発汗現象が起こり、男性の場合は勃起不全(ED)や仕事、私生活における意欲・やる気低下がみられます。

この理由は女性ホルモンが分泌されるのが脳の視床下部と呼ばれるところにあり、この部分の混乱が体温などの調節を司る自律神経の一つ、交感神経にも作用を及ぼす為です。また、男性のやる気低下はテストステロンが意欲ややる気のになっているからで、特に男性の場合、疲労感倦怠感を感じ、体力の低下を認識してしまう方もいらっしゃいます。

更年期に起こる身体の変化

更年期障害というと、女性に多くみられる疾患だという認識を持たれている方が多いと思います。確かに症状が出るのは圧倒的に女性の方が多いわけですが、その理由は男性ホルモン20歳を境にして減少していきはするのですが、その現象スピードが非常にゆるやかだからです。

一方の女性は例えば普段から起こる月経、あるいは妊娠・出産でも分泌されるホルモンが変化しますし、特に更年期を迎えるにあたって閉経が起こるとエストロゲンの分泌が激しく減少していき、脳がパニックを起こすため、症状も激しくなる傾向がみられます。

あるいは長い間の研究からエストロゲンについては大変、多くの事がわかっているのですが、テストステロンについてはあまり多くの事がわかっていないのも男性には更年期障害が少ないといわれている原因かもしれません。つまり、よくわかっていないから現在、見られている症状更年期によるものか特定できないということもあるかもしれません。

更年期に起こる心の変化

少し大げさな表現になってしまいますが、男性でも女性でも更年期に差し掛かる時期は自分の性別決別する時期といえるかもしれません。それぞれのホルモンは男性らしさ女性らしさを司っているため、例えば女性はにつやがなくなってしまったり、身体の丸みがなくなってしまいますし、男性の場合は体毛が薄くなったり、筋肉がつかなくなったり、前述しているようなEDの症状が出る場合もあります。

また、それだけでなく例えば仕事を定年して夫婦で一緒にいる時間が増えたり、自分の子供が独り立ちし、さらに孫も思春期を迎えるような年齢になっていると自分たちが家庭内で一人になってしまったような虚無感孤独感を感じてしまうこともあるかもしれません。

ホルモンバランスを生み出す一番の要因はストレスだといわれています。ですから仕事私生活などのストレスに加え、身体的・肉体的な変化やいままで出来ていたことが出来なくなっていく恐怖虚無感更年期障害の症状を加速させてしまいます。

まとめ

今回は更年期に差し掛かる事で減少していくホルモンによって起こる更年期障害について記事を書いてまいりました。文中でも触れている通り、この時期は身体・心に大きな変化がみられ、それに加えて仕事育児がひと段落する時期でもあります。

冒頭にも記載がありますが、最も大切なことは自分の身体の変化をキチンと理解し、それを受け入れてあげることがストレスをため込まない一番の近道だと思います。人間は老いに勝つことができませんが、それに落ち込んでふさぎ込むよりも新しい人生の目標や新しい夫婦時間の使い方を考えるなど、ポジティブな感情を常に持つようにしましょう。