生理前のイライラはあなたのせいではありません、月経前症候群!

自分身体は自分が一番よくわかっているという言葉がありますが、実際に医療が進んだ昨今では自分でもよくわからない身体に現れる不調には理由があり、医学的に正しいということも増えてきました。

今回ご紹介する月経前症候群は毎月起こる月経についてのお話ですが、主な症状として月経前になるとイライラしたり、急に泣き出してしまったりといった情緒の不安定や頭痛、吐き気、睡眠障害などを引き起こす疾患です。

以前は月経前になるとそういった症状が現れる場合、女性は感情で生きている、あるいは月経をかさに着てサボっているなどいわれのない中傷を受けた方もいらっしゃるかと思いますが、これが医学的にみても起こりうる疾患であると認定されたわけですね。

しかし女性の中でもこの疾患はまだまだ認知度が低く、ご自身に起こる情緒の不安定は自分のせいであると考えてしまっている方もまだ多く、今回の記事をきっかけに是非、ご理解いただければと思います。それでは記事を始めてまいりましょう。

月経前症候群とは?


日本では月経のある女性約30~40%が経験するとされる、「月経前症候群」。「月経前症候群」とは月経の数日前から月経開始または月経終了時までに起こる症状で、理由もなくあるいは些細なことでイライラしたり落ち込んだり、集中力や自己評価が低下してしまったりという精神的な症状のほか、吹き出物ができるなどの肌トラブル、浮腫み、頭痛や肩こりといった身体的な症状が表れることもあります。

ただし症状の重さや種類には多分に個人差があるため、特に気にするほどでもないという人から日常生活支障をきたしてしまうという人まで様々です。また期間に関しても、一般的には月経開始の1週間前くらいから症状が出始めて月経開始と共に治まっていくケースが多いのですが、中には排卵直後から月経開始まで続く人、更には月経終了まで長期にわたって続くという人もいます。しかしいずれにしても精神的あるいは身体的症状のどれか1つでも見られ、それが過去3回以上連続して起こっている場合には、「月経前症候群」と診断されることになります。

月経前症候群の原因

月経前症候群の原因に関しては未だはっきりとしたことは分かっていないのですが、生理周期に応じて起こる症状であるため、恐らく女性ホルモンの影響によるものであろうと言われています。と言うのも女性の体は排卵後妊娠へ向けてエストロゲンプロゲステロンを多く分泌しますが、それでも妊娠が成立しなかった場合には今度は月経に向けてこれらが一気に減少していくため、この女性ホルモンの急激な変動が心身に影響を与えているのではないかと考えられるわけです。

この主な原因に加え、脳内ホルモンや神経伝達物質がストレスによる影響を受けたり、偏った食事のためにビタミンB6などの栄養素が不足したりすることも、月経前症候群を引き起こす要因になると言われています。

月経前症候群の対処法

それで月経前症候群を軽減させる効果的な方法の1つは、ストレスを溜めないよう心がけ、しっかり休息をとることです。仕事のストレスが溜まっているなと感じるなら、オフの時間は趣味を楽しんだり、アロマテラピーや好きな音楽を聴くなどゆったりと時間を過ごすのもお勧め。睡眠やバランスの良い食事をしっかりと摂ることも大切です。

また基礎体温を付けて次の月経の日を把握しておけば、それに合わせてスケジュールを組むことができますし、家事や育児を手伝ってもらうなど、家族にサポートをお願いすることもできるでしょう。症状が重い場合には、思い切って仕事や家事をお休みするというのも1つの方法です。

他にもじっとしているばかりではなく、おうちでも簡単にこなせる以下のようなヨガもぜひ、試してみてください。冒頭にもあるようにPMSの症状は本人にしかわからず、なかなか他人からの賛同を得ることが難しい時もありますので、ご自身に合った対処法や改善法を色々と試してみるように努力してみましょう。

PMSを和らげるヨガポーズ

ヨガには気持ちを落ち着かせる効果があるため、PMSのイライラやストレス解消におススメです。今回は、PMS症状を和らげるといわれている2つのポーズをご紹介します。ゆっくり呼吸を整えながら、約5分間続けて行いましょう。

弓のポーズ

  1. うつ伏せの状態から両ひざを曲げ、足をお尻に近づけながら足首を両手でつかむ。手の指を揃えるようにするとしっかり足を握れる。
  2. 足首を手で押すイメージで、腕と足を引き上げる。
  3. アゴも上げて上半身を反らせ、呼吸を止めずに、引き上げたポーズを約30秒間キープし、息を吐きながら元の体勢に戻す。

ひばりのポーズ

  1. 正座で座り、左足をまっすぐ後ろへ伸ばす。
  2. 息を吸いながら両手を肩の高さに上げ、息を吐きながら万歳をして上半身を反らす。
  3. 呼吸を止めずに、このままのポーズを約30秒間キープし、息を吐きながら元の体勢に戻す。反対の足も同様に行う。

引用:DRUGゆたか

URL: https://www.d-yutaka.co.jp/blog/health_and_beauty/1703women/