なんとなく見ている、、は当てにならない?漫然運転!
高齢者ドライバーの事故やブレーキとアクセルの踏み間違いによる建物への衝突事故、あるいはあおり運転などといった危険な運転が昨今、取り沙汰されていますね。
もちろん、自分自身がそういった運転を行わないと肝に銘じている方のほうが断然多いと思いますが、そうはいっても自分は100%事故を起こさないと明言できる方も少ないと思います。
それは普段からスピードを出してしまう傾向にあったり、教習所で学ぶような「かもしれない運転」がしっかりと行えていない、といった過失もあれば長時間運転したり、音楽や同乗者の方ともおしゃべりに夢中になって起こしてしまう事故もあるでしょう。
今回ご紹介する漫然運転は特に、仕事疲れ、運動疲れなどボーっとしている時に起こる事故の事を指しており、普段から運転には気を払うようにしましょう。またニュースで取り上げられる事故は死亡事故であったり、お年寄りの方が起こしてしまったものが多いですが、実際には若者の方が圧倒的に運転者も多く、事故も若者の方が多く起こしていますから、ご自身には関係ないと思わずに注意するようにしましょう。
あまり聞かないけれど、漫然運転とは?
すでに冒頭でご紹介しているようにぼーっとした状態で車を運転してしまう事です。一緒にされてしまうことが多いですが、わき見運転と漫然運転は少々ことなっていて、わき見運転はそもそも反対方向を見ていたり、標識に集中してしまったりと危険が見えていない運転です。
一方で漫然運転は見えているけれど認識が出来ず、避ける・止まるといったアクションが取れない状態のことです。長時間の運転を経験したことがある方はご存知だと思いますが、長い時間運転を続けていると集中力が無くなってきますし、その状態でさらに運転していると、交通標識や一時停止線を見逃したり、車間距離を詰めすぎてしまったりと危ない経験をした方は多いのではないでしょうか。
例えば運転をしていて、車線の間をまっすぐ走れなくなったり、中央線をはみ出してしまう、カーブを大きく曲がってしまう、スピードを出し過ぎてしまうといった前兆は集中力がなくなり始め、漫然運転を起こし始めている状態ですから、運転する際には気を付けるようにしましょう。
漫然運転をしないために気を付けることは?
これにはまず、よく言われていることですが、一時間に一度程度しっかりと休息を取りながら運転することが大切です。人間の集中力には限界がありますし、特に運転となると最近ではオートマ車がほとんどですから、使っているのは頭や視覚、それからハンドルを握る手と利き足ぐらいしかなく、どうしても漫然運転をおこなってしまうものです。
また最近では規制されましたが、スマートフォンはやはり漫然運転やわき見運転の引き金となる可能性が高いので運転中は音が出ないようにしたり、なるべく気にならない為のケアが必要だといえます。
それは例えばSNSやメールなどの通知が気になってしまうこともそうですし、内容を見てしまえばどのように返信しようと考えてしまう、あるいはご自身が次にどんな投稿をしようか、といった事を考えたりもしてしまうと思います。
あるいは普段から通っている道に感じる安心感という慢心も漫然運転の原因になります。いつも通っているけれど一度も歩行者にすれ違ったことがない、この十字路を他の車が通るはずがない、といった慢心も思わぬ事故を引き起こしますから、十分に気を付けるようにしましょう。
まとめ
今回は集中力の欠けた状態でぼーっと運転してしまう漫然運転について記事を書いてまいりました。文中でも触れていますが、マニュアル車からオートマに変わったことで私たちが運転に使う労力は格段に下がり、その分、意識が運転から遠ざかってしまうようになりました。
もちろん、事故は起こさないに限りますが、全くのゼロにすることもできません。ですからトラック業界などで言われているヒヤリハットという言葉をご紹介して終わろうと思います。
これはヒヤリとした瞬間、つまり子供の飛び出しであったり、漫然運転によって縁石に乗り上げそうになったり、意識の無い状態で駐車しようとして車をこすりそうになったりといったヒヤリとした瞬間の積み重ねがいつか大きな事故を招くという考え方です。
つまり100回の小さな事故が10回の中くらいの事故を起こし、その10回が1回の大きな事故を起こす引き金になってしまう、その形がピラミッドであったり、帽子に見えることから呼び名がついているわけですね。
人によって気にする方法は様々だとは思いますが、是非、こういった考え方も念頭に入れ、いつまでも事故なく便利な車を使い続けられるようにしましょう。