猫背の種類と詳しい原因をご紹介!

一昔前は正しい姿勢や凛とした立ち姿というものにこだわりを持つ方が多くいらっしゃいました。例えばそれは古くは戦時中の兵隊や戦後でも起立した姿勢、あるいは朝礼の時などの姿勢というものも細かく教育され、多くの方がそれに従っていたように思います。

しかし昨今は何事も多様性を重んじるようになり、姿勢について細かく指摘されることも少なくなったのではないでしょうか。確かに正しい姿勢を強制しすぎることはあまり良い事ではありませんが、今回のテーマでもある猫背などは見た目以上に身体に悪影響を及ぼしてしまうのも事実です。

姿勢が気になる方は本文の最後に簡単なエクササイズなどもご紹介していますので是非、試してみてください。それでは記事を始めてまいります。

猫背の種類

肩こりや腰痛などの症状があるのに器質的な原因が見つからない場合、それは「猫背」が原因なのかもしれません。「猫背」とは立ち姿を横から見たときに首の後ろから背中にかけて後方に出っ張っており、まるで座っている猫のような丸まって見える姿勢のことを言います。これは本来の正しい姿勢と比べて筋肉に高い負荷をかけることになり、これが肩こりや腰痛、頭痛などの原因になってしまうのです。

猫背は負荷がかかっている部位によって3種類に分かれます。

1つ目は、「背中猫背」。これは首が前のめりになっているためにそのまま背中全体も丸くCの字を描いている猫背で、大腰筋や大胸筋などの筋肉が収縮している状態です。

2つ目は、反り腰でお腹が前に出ているタイプの「腹猫背」。これは特にヒールの高い靴を履いている女性に多く、腹筋が弱いため反り腰になりその傾きを調整しようとするため背中が丸まって首が前に傾きます。

3つ目は「腰猫背」で、これは腰が曲がっているために体全体が前かがみになっている状態です。つまりお年寄りの姿勢で、背中猫背と同様大腰筋や大腿直筋、大胸筋が硬くなっていることで起こります。

猫背の原因

猫背になる原因は常習的な姿勢の悪さで、長期にわたって悪い姿勢を続けていると脳がこれを「本来の姿勢」と間違って認識し、実際には骨や筋肉に余計な負担をかけているのにその姿勢を維持させようとします。そのため体は無意識により楽な姿勢を取ろうとし、猫背を悪化させてしまうのです。

では常習的に姿勢を悪くしてしまう原因はと言うと、まずデスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けていることが挙げられます。特にパソコンやスマホの操作時は前のめりの姿勢になるため、この姿勢を続けることで首から背中、腰に掛けての筋肉が固まって体をゆがめてしまうのです。

加えて筋力不足も姿勢に悪影響を与えます。もともと日本人は骨が細く筋肉が付きにくいため、上半身の筋肉が不足気味。そのためボーリングの玉ほどの重さのある頭を支えるために背中を丸めてしまうのです。そのうえ今は運動不足の人が多く、更に筋力が低下して正しい姿勢を保つことがより難しくなってしまっています。

またストレスをためやすい、人付き合いが苦手、自分に自信がないなど性格的な要因で、うつむきがちになり猫背の姿勢になってしまうケースも少なくないようです。

いずれにしても猫背は見た目に悪いだけでなく、肩こりや腰痛、便秘、免疫力の低下など様々な症状を引き起こす原因にもなるため、早めに矯正することが大切です。

まとめ

今回は見た目の問題だけでなく、腰痛や肩こり、または便秘などを引き起こす猫背について記事を書いてまいりました。文中にもありますが、猫背というのは背筋も腹筋も使わず、人間の脳は楽な姿勢だと誤認識してしまいがちですが、その実、身体への悪影響が多く出ます。

猫背は正しい姿勢を常に意識することでもある程度、改善できますが、根本から解決を目指すのであれば例えば下記のようなストレッチを試してみるのもおすすめです。

ヒップリフト

最初に紹介する猫背改善の筋トレはヒップリフトです。仰向けに寝た状態で膝を立て、両手を床に着けた姿勢から開始します。ゆっくり息を吐きながら背中側に力を込めて、肩から膝のラインが一直線になるまで持ち上げましょう。

息を吐きながらお尻を下ろし、元の体勢に戻ります。腰を反るのではなく、背中側の筋肉全体で持ち上げることが重要です。このトレーニングでは背中の下側やお尻、太腿の裏の筋肉を刺激できます。

猫背の人は背中の筋肉が弱りがちなので、筋肉がしっかり伸びていることを感じながら取り組んでください。

バックリフト

続いて紹介する筋トレはバックエクステンションです。いわゆる背筋運動として知られるこちらのトレーニングは、うつ伏せの状態からスタートします。顔を上げて視線を前に固定したら、両手を耳の横まで上げましょう。

この状態から背中の筋肉に力を入れて上体を起こします。注意すべきなのは、背中を反り過ぎると腰を痛める点です。上体を起こすのは、背中の筋肉が刺激されていると感じる高さまでで構いません。

上体を起こしながら肩甲骨を寄せると、猫背で固まりがちな肩周辺の筋肉を刺激することができます。

引用:TENTIAL

https://tential.jp/journals/back/stoop/003