腰痛に悩むママさん必見!腰痛を改善する正しい授乳姿勢
産後多くのママを悩ませる腰痛。
忙しい育児に追われ、なかなか自分自身のケアができないという方も多いのではないでしょうか?
産後の腰痛は、出産による骨盤のゆがみや慣れない育児での精神的なストレスが原因のひとつです。
また、産後始まる授乳をはじめ、赤ちゃんのお世話は腰に負担のかかることばかり。
無理な体勢を続けると、他の関節を痛めてしまうこともあります。
正しい授乳姿勢をマスターするとこで、体への負担や疲れを軽減することができます。
育児の負担が招く「産後の腰痛」
産後の腰痛でお困りの方は多いですよね。
なんと6割もの方が腰に痛みを感じたことがあるといわれています。
Momokoさん (1歳4ヶ月児のママ)
赤ちゃんを産んだ後、私は2ヶ月ほど腰痛が続きました。
最初の頃は一日中と言っていいくらい赤ちゃんを抱っこし母乳をあげている状態でした。
日に日に足がダルくなり腰もこまめに動かすようになり、長時間座っていることが苦痛になってきたのは2週間目くらいです。
赤ちゃんに母乳をあげなくてはと思っても、座っていると腰痛と足がだるくて座っていられず、立ってあげたり、横になってあげたりと試行錯誤の日々が続きました。
産後の腰痛には、さまざまな要因が考えられていますが、育児での腰への負担もその一つです。
特に一日に何度も行う授乳を正しい姿勢で行うことが、腰痛改善のカギとなります。
正しい授乳姿勢が腰痛改善のカギ
体の負担や疲れを軽減する授乳姿勢を4つご紹介します。
①横抱き
横抱きはもっともスタンダードな方法として広く知られています。
このとき、赤ちゃんの顔だけでなく、体ごとお母さんの方に向いているような体勢にするようにしてください。
ただし、赤ちゃんが真横を向いたまま授乳してしまうと、飲んだ母乳が逆流し、吐き戻してしまうことがあるため注意が必要です。
②縦抱き
縦抱きは赤ちゃんと正面から抱き合う体勢です。
お母さんの片足に赤ちゃんの足をまたがらせるようにし、赤ちゃんのおしりと頭を支えます。
正面から授乳できるので赤ちゃんもしっかりとくわえることができるやり方です。
③添い乳
横になった状態で赤ちゃんとママが向かい合いながら授乳する方法です。
夜の授乳時に行う方も多いのではないでしょうか?
お母さんの体も休まるので、疲れているときにもおすすめです。
ただし、赤ちゃんが真横を向くような体勢になるため、逆流して吐き戻してしまう可能性もあります。
注意深く様子を見てあげましょう。
④フットボール抱き
赤ちゃんを小脇に抱える方法です。
母乳の吸いつきがうまくできない赤ちゃんや双子の赤ちゃんをもつお母さんにおすすめです。
(参考:【助産師監修】新生児・赤ちゃんの正しい授乳姿勢や抱き方のコツ―AMOMA)
無理な授乳姿勢は「乳腺炎」の原因に
実は、無理な姿勢での授乳は腰痛だけでなく、「乳腺炎」を引き起こす可能性もあります。
乳腺炎とは、母乳を運ぶ管上の乳腺に炎症が起きる症状です。
これは決して珍しいものではありません。
出産を経験した女性2160人にアンケートを行った結果、全体の25%、4人に1人が乳腺炎にかかったということが明らかになりました。
かからなかったという人の中には予防すらしていなかったという人もいたものの、誰でもかかる可能性はあるので注意が必要です。
乳腺炎の症状は、痛みや発熱、赤身、しこりなどさまざまです。
乳腺炎には次の2つの種類があります。
1.急性うっ滞性乳腺炎
2.急性可能性乳腺炎
【乳腺炎の種類】
1.急性うっ滞性乳腺炎
急性うっ滞性乳腺炎とは、乳房に母乳が溜まることで乳腺に炎症が起きている状態です。
赤ちゃんの母乳を飲む量が少なかったり、母乳を飲む力が弱かったりすると、母乳が溜まってしまう場合があります。
また、サイズの合わないブラジャーや負担のかかる姿勢によっても、乳腺炎を引き起こすことがあります。
【乳腺炎の種類】
2.急性化膿性乳腺炎
急性化膿性乳腺炎は、赤ちゃんの口を通して細菌が入ったり、急性うっ滞性乳腺炎が悪化したりしたために乳腺に炎症が起きている状態です。
乳腺炎の予防法は、授乳の方法を工夫することです。
みなさんは、いつも同じような抱き方で赤ちゃんに授乳していませんか?
乳腺は乳首を中心に放射状に広がっているため、片方だけでの授乳や同じ抱き方での授乳を続けると乳腺炎にかかりやすくなってしまうのです。
また、寝るときの体勢にも注意が必要です。
横向きに寝ると、下になる方の乳腺を圧迫してしまうため、寝ている間に乳腺炎になってしまうこともあります。
(参考:【医師監修】痛くて辛い乳腺炎。症状別の対処法と授乳の仕方―マイナビウーマン子育て)
まとめ
いかがでしたか?
産後腰痛でお困りの方は今一度、授乳をする際の姿勢を見直してみてくださいね。
何度も繰り返していくうちに上手に授乳ができるようになります。
色々な授乳姿勢を試し、赤ちゃんもお母さんも楽なポジションを探しましょう。