動かし過ぎにご用心!?アナタを襲う肉離れ!!

 

肉離れはプロの選手から趣味でスポーツをしている方にも起こりうる非常にポピュラーなケガです。そのため、肉離れについてはネットや、本、テレビなどでその症状改善方法が紹介され、それを実践している方も多いと思います。

けれど肉離れの症状や治り方は人それぞれですから、一つの対処方法が絶対に正しいということはありません。また特に小学校、中学校のお子さんに起こった場合は必ず専門家に相談することをお勧めします。

それでは肉離れの症状原因対処法など確認してまいりましょう。

 

肉離れとは?

やはりスポーツ選手など体をよく使う方に多い肉離れですが、正式名称は「筋断裂」と呼ばれています。その名の通り、限界以上の力を出してしまった時に筋肉が切れて内出血を起こし、耐えられないほどの痛みが出るのが特徴です。

冒頭でも触れた通り、肉離れという言葉は有名なのでメディアなどでよく取り上げられていますね。その内容は、筋肉が硬い状態でいきなり激しい運動をするから起こる、だから体を軽く動かしてからスポーツをしましょう、というもの。

確かにウォーミングアップはとても大切です、筋肉が硬い状態でいきなり運動をすると肉離れだけでなく、ほかのケガも起こしやすい状態にあります。

ですが筋肉が硬いことだけが理由であれば、スポーツ選手がたまに試合後半になって倒れ、担架で運ばれる理由はなぜでしょうか?例えば野球選手は守備でグラウンドに出てもまったく動かず、ただ立っているという時間もありますが、サッカーやバスケの選手は常に動いているはずです。

つまりあれは筋肉疲労によって限界を迎えてしまった場合の肉離れということです。筋肉は筋繊維と呼ばれる細い繊維が束になって出来ているのですが、筋肉は使っていけば当然、疲労がたまり出せる力が少なくなっていきます。

その状態に陥りながらも、運動を続けていき、試合冒頭のようなダッシュジャンプなどを続けていけばいずれ筋肉に限界がくるというわけです。

またこの筋肉疲労による肉離れは、やはり普段からトレーニングをしている方に起きやすいです。それは体の力の出し方や、自分の肉体が限界を迎えてから、さらに動かす方法を知っているからです。肉離れの予防法対処法はたくさんありますが、スポーツをする方に大切なのは自分の体の限界を知ってあげることです。

肉離れが起こりやすい年齢と幼少期の肉離れ

冒頭ではだれにでも起こるという表現をしていますが、やはり若い時よりもある程度、年配の方に起こりやすい傾向があります。

これはウォーミングアップの重要性とも関係していますが、ウォーミングアップをしてあげるメリットは先ほどの通り、筋肉関節スジなどが柔らかくなるからです。これによって筋肉は伸縮性を取り戻し、同時に血流アップするので脳に十分な酸素が行き渡り、集中力が増すのでさらにケガをしにくくなります。

しかし年配の方の場合、いくら体をほぐしても筋肉が硬い、あるいは若い頃に比べて筋肉が柔らかくなるのに時間がかかります。というのも人間の体は歳を重ねるごとに硬くなっていき、伸縮性を失っていくからです。その為、若い方と同じウォーミングアップでは足らない場合がしばしば見受けられます。

また冒頭で幼少期の肉離れは必ず専門家に、、と記載していますが、その理由はこれからまだまだ成長していく年代の方にとって、体の痛みというのは一大事だからです。日本の学校教育では体を動かすことは必須ですし、部活や趣味で体を動かしたい年ごろです。

しかし痛みを抱えてスポーツを続けると痛い場所に負担が掛からないようにイビツなフォームで練習をしてしまったり、肉離れがになったり、痛みの恐怖から運動嫌いになってしまったりと、大げさな表現をすればその先の人生に影響を与えてしまいます。

また痛みを抱えてイビツなフォームで練習してしまうと骨格を歪めてしまい、成人したころにはまっすぐに立てず、重心が偏った立ち方をするようになってしまいます。そうすると頭部や上半身の重さをきちんと下半身で支えることができず、腰痛肩こり内臓疾患などを引き起こす原因にもなります。

肉離れの症状

わかりやすい症状でいえば、スポーツをしている最中にぶちっと音が聞こえて急激患部が痛くなる場合です。これは明らかに肉離れの症状で、本人も自覚でき、専門家に相談するときも簡単です。

しかし肉離れ自体はスポーツをしている最中に必ず起きるとは限りません。スポーツが終わって帰宅している時や、家に帰って食事をとっている途中にじわーっと痛みが広がっていく場合もあります。

その為、特に筋肉が切れるような音が聞こえてなくても、違和感を感じる箇所を押したときに痛みがあったり、あるいは押した状態のまましばらく凹み続ける場合は肉離れを起こしている場合がありますので適切な対処をしましょう。

 

対処方法

肉離れの対処法についてですが、一刻も早く治したい場合は専門家に相談するのが近道です。それは間違いありません。

なぜかといえば肉離れは状態によって対処方法が変わるからです。例えば肉離れによって内出血炎症が起こっている場合は冷やすのが効果的です、冷やすことによって出血・炎症を抑えることで症状を改善できます。

けれどずっと冷やしていればいいというわけではありません。ずっと冷やし続けていた場合、今度は内出血していた部分の血流が悪くなり、体が自分を治そうとしている活動を邪魔してしまうことになります。ですから内出血が収まったら今度は血流をよくするために患部を温め、できれば軽い運動などもしてあげるとさらに効果が上がります。

このように肉離れは状態や状況に応じて対処が変化するのです。その時の対処方法を間違えると治りが遅く、いつまでも満足に体を動かすことができません、ですから一刻も早く治したい場合は専門家に相談するのが近道なのです。

まとめ

今回は誰にでも起こりうる肉離れの症状、なりやすい年齢、対処法などについて確認してまいりました。肉離れに限らず、ケガの予防にはやっぱりウォーミングアップが欠かせません。スポーツ前に体を動かして筋肉をほぐしてあげることが予防に繋がります。

また記事の最後に触れた通り、予防だけでなくケガしてしまった時にも適切な対処を行ってあげると治りが早いこともご紹介できたかと思います。

いつまでも楽しく健康にスポーツを行うためには、体のケアは欠かせません。特に痛みが長引くとスポーツをするのも億劫になってしまいますので、体の限界を知り、無理のない範囲でスポーツを楽しみましょう。