重大な病が隠れていることも?女性の貧血!

普段の生活で困る身体の不調は?という質問を女性にすると便秘や貧血などを挙げる方、多いのではないでしょうか。例えば男性は男性ホルモンの影響によって、30代を過ぎると腹周りの脂肪が増える傾向にあります。

一方、女性は水を身体にためやすい構造をしていますので、便秘やむくみを起こしやすく、また月経や食生活などの影響によって貧血も起こしやすいといわれています。後述していきますが、一般的には男性よりも女性の方が食事量は少なく、多くの品目が食べられない、あるいはダイエットなどを気にしてあまり食べないという方もいらっしゃると思います。

貧血の影響というとめまいが起こったり、重度になると失神してしまうなどもあると思います。また鉄分が不足するとお肌にシミができやすくなったり、妊娠中にも必ず必要な栄養です。では貧血について詳しく確認してまいりましょう。

貧血はどうして起こるの?

女性は鉄分を取った方がいいという話は聞くことと思いますが、鉄分が不足するということは血中のヘモグロビン量が減ってしまうことを意味します。鉄分だけが血を作っているわけではありませんが、冒頭にもあるような栄養不足などによって貧血は起こり、中でも貧血の70~80%が鉄分の不足によって起こっているといわれており、そういった貧血を「鉄欠乏性貧血」と呼びます。

ヘモグロビン量が低下する「鉄欠乏性貧血」ですが、ご存知の方も多いと思いますが、ヘモグロビンの主な役割は血流にのって、体中に酸素と栄養を運ぶことです。ではそれによって何が起こるかですが、冒頭に書いてあるようなめまいはもちろんですが。

その他に上げられる身体の不調としてやる気が起きない、根気がなくなる、集中力が続かない、など活力が失われたり、身体がだるい、すぐに疲れる、寒さを感じる、頭痛、めまい、息切れ、動悸、耳鳴り、下肢のむくみ、食欲低下などが起こるようになります。

あるいはその他にも鉄分が不足すると、冒頭のようにお肌にシミができやすくなったり、目の下にクマが出来る、髪につやがなくなる、抜け毛が増えるなどもあり、せっかく美しくなるためのダイエットなのに、栄養が偏ったり、栄養を極端に摂取しないことで不健康にみられるようになってしまうのです。

貧血にならない為には?

まずは過剰なダイエットをやめて、運動を取り入れて、健康に過ごせる食生活に改善することが近道だと思います。もちろん、サプリメントなどで補う事も出来ますが、サプリメントで鉄分だけを補うのでは吸収率が悪いのです。

その点を説明しているサイトがありまうすので、少し引用してみたいと思います。

鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があります。ヘム鉄を多く含む食品はレバーや肉、魚類です。一方、非ヘム鉄は野菜や豆類、海藻、卵などに含まれています。ヘム鉄は非ヘム鉄より体の吸収率が高く、牛肉の鉄分の吸収率は約20%です。それに対して非ヘム鉄の吸収率は10%以下のものが多いのですが、動物性食品やビタミンCなどと組み合わせることで、吸収率が向上するといわれています。

葉酸は、緑黄色野菜やかんきつ類などの果物に多く含まれています。また、ビタミンB12は肉や魚類、卵、乳製品など動物性食品に含まれています。つまり、「貧血気味だから鉄分を補給しよう」とレバーや魚ばかりを食べるのではなく、野菜や果物を含め、食品の種類を増やすことがポイントといえそうです。

引用:OMRON

引用にもありますが鉄分とビタミンCは相性がいいので、一緒に取りたいですね。ほかにも鉄分を多く含む食品は煮干し、カツオ、赤身、納豆、あるいは牡蠣などがありますし、ビタミンCなどはブロッコリー・キャベツ・モロヘイヤ・フルーツに含まれています。

ただし、ビタミンCは熱に弱い性質を持っているので、温かいデザートでフルーツを食べるよりはそのままの状態で食べるとより効果的ですので実践してみてください。

まとめ

今回は女性に多い血液のお悩み、貧血について記事を書いてまいりました。文中にもありますが、食生活の改善は美しい肌や髪、そして身体を作るのに欠かせませんし、貧血によって引き起こされる症状がこれだけ多いことはあまりみなさん知らなかったと思います。

また鉄欠乏性貧血以外に、鉄分が体内に十分にあっても腫瘍や感染症、あるいは腎臓の機能が低下することで赤血球の生成がうまくいかなくなったり、血液を作り出す骨髄に障害が起こったり、ビタミンB12欠乏性貧血といってその名の通り、ビタミンが不足することで起こる貧血もあります。

いずれにしても鉄分の摂取が大切だと認識していただくと共に、食べ合わせを工夫してみたり、サプリメントを取るのもいいですが、先のように単純な鉄分不足以外でも貧血は起こる可能性があるのです。

貧血の改善を検討・実践しているのに半年以上も不調が続くようであれば一度、専門家に相談してみることにしましょう。

貧血

Posted by suzaka-staff