見た目だけでなく健康にも影響が!?巻き爪!
女性にとって爪というのはとても大切なものだと思います。髪やお肌に気をつかうことはもちろんですが、モノを渡すとき、食事をするとき、あるいは歩いている時でも女性同士では他人の爪に注目しているものだと思います。
ネイルサロンが日本に多くあるのもやはり、そういった背景からだと思うのです。しかし、足の爪となるとどうでしょうか。確かに夏になればサンダルなども履く機会が多くなり、気を使ってネイルなどをする方も多いでしょうが、露出が少なくなる冬にはなかなか。という方の方が多いのではないでしょうか。
今回は、爪を切り過ぎたり、硬い靴を履き続けることで爪が異常成長してしまい、肉を巻き込み、痛みや化膿を引き起こす巻き爪について記事を書いてまいりたいと思います。
巻き爪ってどんな状態?
比較的有名な疾患なので名前をご存知の方は多いと思いますが、主に足の親指の爪が異常成長して肉を巻き込み、重症化すると血が出たり、傷からバイ菌が入って化膿してしまう疾患の事です。
これには大きく分けて陥入爪(かんにゅうそう)と弯曲爪(わんきょくそう)という二種類が存在しています。どちらかと言えば一般的に巻き爪と呼ばれるのは陥入爪の方ですが、これは足の爪が指の角に食い込むような形で成長してしまう症状の事です。
次に湾曲爪ですが、陥入爪は一見すると正常な爪に見えますが、じっとみると少し角が肉に食い込んでいるかな?という程度ですが、湾曲爪は爪が「のの字」を描くように湾曲してしまい、明らかに異常に見える状態です。
痛みの程度は人それぞれですが、やはり肉に食い込む部分の多い、湾曲爪の方が痛みの程度が大きく治りにくいと言われています。
巻き爪の原因は?
巻き爪の原因は多種多様です。人によっては靴の選び方を間違えていたり、姿勢が悪い、歩き方に問題がある、なども考えられます。
例えばハイヒールや硬い革靴などを長時間履く仕事をしていると、つま先が圧迫され爪が異常成長してしまいますし、姿勢が悪かったり、歩き方に問題があっても同様に、足のつま先に負荷が集中して巻き爪だけでなく外反母趾や魚の目、タコなどができやすくなります。
あるいはスポーツや日常生活で足の指をケガしたことが原因で巻き爪になってしまうこともあります。ケガをすると人間の治癒能力が働き、患部は腫れあがり、肉が爪よりも身体側にふくらんでしまい、ここから爪が変形して肉に食い込んでいくという形で巻き爪になる方もいます。
爪と指というのは爪が巻き込む力と指の広がる力の均衡が取れて初めて正常な状態を保てるわけですが、このようにして指に負荷が集中したり、反対にきつい靴を履き続けたりすると指を広げる力が弱まって爪が巻き込む力に負けてしまい巻き爪が発症するということです。
巻き爪を予防するには?
巻き爪の予防には、まずご自身が巻き爪になってしまった原因を探すことが大切です。普段の歩き方、姿勢、靴の選び方が原因というのはすでにご紹介していますが、これらの他にも骨盤の歪み、背骨の歪み、関節の変形などやはり一人一人の体質によって原因は様々です。
あるいは肥満や妊娠によって一時的に体重が増加することによって発症する場合もあります。当然ながら成長期を過ぎれば異常に身体が成長する事はありません。しかし、肥満や妊娠は自分の骨格以上の負荷が身体にかかることになり、今回の巻き爪だけでなく腰痛や肩こり、関節痛の原因にもなります。
ですから、まず初めに巻き爪になってしまった時は身の周りの変化について考えてみるといいかもしれません。例えば座り仕事の方が重いものを持つ部署に回されたり、サンダルで仕事をしていたのに急に革靴やパンプスを履くようになったり、などです。
あるいは爪の切り方にも注意を払うといいと思います。深爪をしたり、爪を丸く切ると巻き爪の原因になりますので、爪は四角く切る事をおススメします、しかし正方形に切ってしまうと洋服に引っかかってしまう時もあるので形は正方形でも端っこは丸くなるように切りましょう。
まとめ
今回は悪化すると歩行が困難なほど痛みが出る巻き爪について記事を書いてまいりました。文中でも触れていますが、巻き爪の原因は本当に人それぞれといえます。
しかし、巻き爪の痛みというのは他の膝や肘の疾患のようにたまにずきっと痛むものではなくて痛みが常に付きまというということですから、肉体的なストレスは他の疾患の非になりません。歩くことが億劫になると運動もしなくなり、肥満、便秘、腰痛など他の疾患も併発してしまう可能性もあるので、注意しましょう。
どのような疾患でも同じですが、痛いものは痛いわけですから、自分で努力しても改善しなかったり、そもそも原因の特定ができないという時は専門家に相談するようにしましょう。