女性の天敵!関節リウマチ!!

男性と女性というのは身体の構造は似ていますが、異なる部分というのも多くあり、その中の一つにかかりやすい病気を挙げることが出来ます。例えば男性の場合であれば成人病を始め肥満などを端に発する内臓系の疾患にかかりやすく、女性はホルモンバランスが乱れることによる自律神経の失調や骨格構造に由来する骨の変形などです。

そんな中、今回ご紹介する関節リウマチは女性に多く発症する病気です。成人の方以上で、関節リウマチあるいはリウマチという言葉をご存知ないという方は少ないと思いますが、実際にリウマチというのはどんな症状であるのかをご存知の方は意外と少ないかと思います。

後述していきますが、関節リウマチというのは身体に入ってきたウイルスなどを攻撃して身体を守るための免疫細胞が混乱を来して、自分自身の身体を攻撃してしまう疾患です。それでは詳しくみてまいりましょう。

改めて関節リウマチとは?

冒頭にもあるように普段は私たちの身体を守ってくれるはずの免疫システムが混乱して身体を攻撃するもので、自己免疫疾患の一つに位置付けられています。ちなみに起こる原因などが全て解明されているわけではなく、多くの場合は予防か寛解(かんかい:病気が治ったわけではないけど症状が少ない、あるいは無くなる状態)を目指すのが一般的なので、日ごろからの心がけが大切な疾患といえます。

主な症状は手足のこわばりに始まり、重症化すると手足が変形したり、呼吸器官にも炎症が広がり、気管支炎なども起こすようになります。

初期症状は多くの場合、寝起きに手足や関節といった箇所がこわばる、手足が動かしにくい、手に力が入らない、握りにくい、関節を自由に伸縮できないなどが見られ、毎朝15分以上もそれが続くようであればリウマチの予備軍になっている可能性が高いのでその際は、年齢のために起こるのだろう、放っておけば治るだろうと思わず、専門家に相談するようにしましょう。

こわばりは指の先端から徐々に第二、三関節まで広がったり、足首、膝、肘、股関節など身体の至る所に出る可能性もありますので、手指だけに発生すると勘違いしないようにしましょう。また手指や膝などは炎症が続いていくと関節を包んでいる滑膜(かつまく)が異常増殖していき、骨を破壊して変形を生み出すことになるので早期発見・早期改善を心がけましょう。

関節リウマチの予防・改善方法は?

関節リウマチはいまだ全ての原因が解明されていませんが、ストレス、運動不足、偏った食生活、日常的に関節に負担を掛けている、喫煙、あるいは遺伝などが考えられますので、予防するにはこれらの中でもご自身に当てはまることを改善できるようにすることです。

特に日常でよく使われる関節のケアについてまとめられているサイトがありますので、引用してみたいと思います。

関節に過度な負担をかけることは、関節の変形を進める要因になります。まったく体を動かさないのはよくありませんが、ふだんの姿勢や何気ない動作を見直すことで、無意識にかけている関節の負担を軽くすることができます。

たとえば、スマートフォンや携帯電話の操作。片手で行うのではなく、両手で持って操作をすると、手首の関節にかかる負担を軽くすることができます。このとき、両腕を机で支えるようにするのもポイントです。

椅子から立ち上がるときは、机に手のひらだけつくのではなく、手のひらから前腕全体を使って、体重を支えるように立ち上がります。そうすると、手首の関節だけに負担がかかるのを防ぐことができます。

また、関節が腫れて熱を持っている状態でなければ、体を動かすことも大切です。特別な運動でなくても、歩いたり家事をしたりすることも立派な全身運動になります。水中ウォーキングは浮力が働くため、関節にかかる負担が小さくなり、おすすめの運動です。関節は使わないと固まって動かしにくくなってしまいます。多少痛みがあっても、1日1回はすべての関節をめいっぱい曲げる・伸ばすことも励行しましょう。

引用:NHK健康チャンネル

まとめ

今回は特に女性に多い自己免疫疾患の一つ、関節リウマチについて記事を書いてまいりました。文中にもありますが、関節リウマチはいまだ謎の多い疾患で明確な改善方法は確立されておらず、日ごろからのケアが大切です。

また引用文にもありますが、私たちの身体は使わないと徐々に衰えてしまうだけでなく、年齢を重ねるごとに身体の柔軟性が無くなっていき、硬くなります。もちろん改善も硬くなった筋肉などをほぐしていくよりも柔軟な内の方が効果は高いので、日ごろの運動によってリウマチに限らず関節や筋肉などのケガや疾患等を予防できるようにしましょう。

関節リウマチに限らず、手指のこわばりや関節の違和感・痛みなどを感じた際はお気軽に当院までご相談ください。