決まった時間帯に強烈な頭痛が!?それは群発頭痛かもしれません!!

 

頭痛と一口にいってもその痛みは様々です。ガンガンしたり、こめかみズキズキしたり、神社の鐘楼がなるようにゴーンと痛むなど、たくさんの頭痛があります。

そんな頭痛の中でも今回は「目玉がえぐり取られるような痛み」「一定の時間帯に痛みが現れる」「頭痛を感じる側の目が充血する」といった症状が現れる群発頭痛についての記事を書いてまいります。

この頭痛は、働き盛り20代から40代男性に多くみられ、激しい痛み特徴的です。それでは記事を始めてまいります。

 

群発頭痛の原因と特徴

さてこの群発頭痛ですが、最初に申し上げておくと、原因は現代の医学では解明されていません。しかしの一部である視床下部の異常によって目の奥にある三叉神経(さんさしんけい)が痛み、頭痛を引き起こしているのではないか、という見解が一般的です。

映画やドラマで脳から脊髄までをスキャンした立体画像を見たことがある、という方も多いと思いますが、脳が発信する電気信号は背骨を走っている脊髄を通して末梢神経へと情報を伝達しています。

そしてには細かい神経がいくつも走っていて、これを集約しているのが三叉神経であり、この三叉神経が脊髄繋がって情報を伝えています。また群発頭痛は単純な頭痛だけでなく、目が充血したり鼻水が出たり、瞼が重く感じるといった特徴があり、これは三叉神経と繋がる副交感神経興奮よって起こると考えられています。

群発頭痛の特徴

次に群発頭痛特徴についてですが、この発作は他の頭痛と異なりほぼ毎日決まった時間に痛みが発生するという特徴を持っています。さらに頭痛が起こりやすい時間帯は、夜中から朝方にかけて起こる傾向があります。

個人差はありますが、15分~2時間程度で痛みは治まります。しかし、その時の頭痛は想像を絶するもので別名、自殺頭痛とも呼ばれるほど激しい痛みを感じます。

また群発頭痛は群発期(ぐんぱつき)寛解期(かんかいき)が明確に分かれるのも特徴的です。群発期とは定期的に痛みが襲ってくる時期でおよそ2週間~1か月ほど続きます、そして寛解期に入ると痛みは起こらず、この期間が数か月続いていきます。

寛解という言葉は耳慣れない言葉だと思いますが、これはわかりやすく言えばインフルエンザ潜伏期のようなものです。症状は出てきていないが病原体が身体に入り増殖していくように、頭痛は出ていないが完治はしておらず再発する可能性を孕んでいる状態です。

さらに群発頭痛は起こりやすい季節があるといわれており、季節の変わり目気圧気温変化するに多く見られ、夏に現れることは少ないと言われています。

また先ほどの章でも少し触れてましたが、頭痛の他に目が充血したり、汗や涙、鼻水が出たりもします、そして群発頭痛の特徴である激しい頭痛はこめかみ側頭部前額部(ぜんがくぶ:額のあたり)後頭部など頭のどこにでも起こりますが、左右どちらかに痛みが現れて両方とも痛いというケースはあまり見受けられません

群発期に気を付ける事

さて、群発頭痛の原因は不明と冒頭で説明していますが、群発頭痛による痛みを引き起こさない為に注意出来ることがありますのでいくつかご紹介しようと思います。

基本的には血圧を上げたり血流を促進するなど必要以上に血の巡りがよくなると頭痛が起きやすくなる傾向があるようです。

アルコールを避ける

群発期はなるべくアルコール摂取しないように心掛けましょう。アルコールを摂取すると、身体は体内のアルコールを排出しようとし、血管を膨張させ血流の流れ促進させます。すると、拡張した血管が神経を圧迫して群発頭痛を起こしやすくします。

あるいは単純に二日酔いのように他の頭痛を引き起こす原因にもなるのでやはり控えた方が良いでしょう。

しかし、そうはいってもサラリーマンには付き合いが大切。という場面もあるかもしれませんが、40代~50代になると飲み会で話される内容は仕事だけでなく健康な身体作りがテーマになることも多く、群発頭痛持ちである事を説明し、その症状や激しい痛みを赤裸々に語れば必要以上の飲酒は避けられるかもしれません。

湯船につからずシャワーを浴びる

アルコールと同じように血行を良くしてしまう習慣の一つ入浴があります。疲れた身体を癒すにのには最高の存在であっても時と場合によっては悪習慣にもなってしまいます。

当然、入浴サウナアルコールと同様に温熱効果で血管が拡張するので血行が良くなり、体温が上昇するので、膨張した血管によって神経が圧迫され頭痛を促す結果になります。

まとめ

今回は、激しい頭痛が決まった時間に現れる群発頭痛について記事を書いてまいりました。冒頭でも説明した通り、頭痛には様々な種類があり、その痛みの度合いも個人個人によってバラバラです。また自分は群発頭痛に苦しんでいると思っていても、実は原因は他の疾患できちんと施術すれば治る可能性もあります。

頭痛を経験した事が無い方には頭痛の苦しさや痛みはわかりません。その結果、心無い一言を言われてしまう事もあるかもしれません。ですからまずはご自身の感じている頭痛の原因を解明し、治療できるものなのかを判断する必要があります。耐えられない頭痛が起きた際はお一人で悩まずにぜひ、当院へご相談ください。