原因はどこにある?魚の目に注意!

日常を過ごしていると様々なケガや病気などのリスクがつきものです。それは家事をしている時に手を切ってしまったり、急いでいる時に転倒して捻挫してしまうようなケガもあれば、腰痛や肩こりといった身体の内側に問題がある病気もあります。

今回はそういった病気のなかでも足の角質が長い間刺激されたり、摩擦を受け続けることによって厚くなり、中心に硬い芯が形成されてしまう魚の目について記事を書いていきたいと思います。

出来たことがある方はご存知だと思いますが、魚の目というのはむずがゆかったり、歩くときに痛みを伴ったりしますので、作らないに越したことはありません。もちろん、どなたも作る気があってつくりはしないでしょうが、履いている靴や、ご自身の日々の習慣、あるいは骨格構造によって魚の目は出来ます。

当記事を読まれて、ご自身に当てはまると感じられる際には生活習慣を見直したり、骨盤の歪み、身体の姿勢についても振り返ってみてください。それでは記事を始めてまいります。

魚の目ってよく聞くけど?

この言葉はすでに市民権を得ていますから、ご存知ない方のほうが少ないと思いますが、冒頭にもあるように皮膚の角質が長期間に渡り刺激されたり、圧迫、摩擦されたりが繰り返すことによってできます。ちなみに正式名称を「鶏眼(けいがん)」と呼び、にわとりの目に似ていることからつけられているそうです。

ではどのようにして魚の目が出来ていくのか確認したいと思いますが、それにはまず皮膚について確認するところから始めると近道だと思いますので、そちらをご紹介します。

美容に興味のある女性はご存知の事と思いますが、皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織の3層から出来ており、皮膚の下では新しい細胞が常に作られ、それが表面にせり上がり、最後は垢(あか)になって体から排出されていきます。

しかしこのサイクルは身体の部位によっても異なります。喧嘩でもしない限り、普段は摩擦や衝撃などが少なく、また表情を作るためにも顔の皮膚は柔らかく新陳代謝のサイクルが早いといえます、反対に足の裏などは歩いたり、走ったりと日常的にも摩擦や圧迫を受けているので、サイクルが遅く、なかなか代謝していきません。

そのため、踵(かかと)や足裏といった部位は、顔の数十倍の皮膚で覆われいるといわれており、その中でもよく圧迫や摩擦が起こる「足の中央」「親指の付け根」「小指の付け根」「親指の横」「小指の横」「指の間」「踵(かかと)」などの部位において、身体の防御反応が働き、度重なる摩擦を受けるので、皮膚をより固くしようとした結果、魚の目やタコを発生させるというわけです。

魚の目の予防策と注意事項

それではまず初めに注意点からご紹介します。魚の目が出来てしまった場合、症状が軽い時は、市販薬やグッズでセルフケアを行うこともいいと思いますが、魚の目とそっくりなウィルス性のイボなどもあるのでよく観察が必要です。

また対処法としてよく用いてしまうのが、魚の目を早期に改善しようとして、カミソリや軽石で削ろうとされる方がいらっしゃいますが、これは芯が残って再発しやすくなったり、ばい菌が入って他の皮膚病を併発する可能性も十分にありますから行わないようにしましょう。

次にまずは出来てしまった原因を分析してみましょう。例えば日ごろから常に硬い革靴やハイヒールをよく履いている方は足の裏の摩擦が多くなりますから必然的に魚の目が発生しやすくなりますし、冒頭にもあるように日ごろの習慣や骨格に問題がある場合もあります。

日ごろの習慣といえば、例えば立ち方や歩き方に問題がある時、本来人間の体の構造としては、足の親指の付け根、小指の付け根、踵(かかと)の三点をつけて立つのが安定的で正しい立ち方ですが、骨盤の歪みや猫背を始めとする悪姿勢によってこの三点のいずれかに多くの負荷がかかっている時があります。

また骨格の問題というと例えばO脚やX脚といった膝の問題であったり、開帳足といって足の指の付け根の両端が広がってしまう状態になったり、土踏まずがなくなってしまう、偏平足なども魚の目の原因になったりもしますので是非、振り返ってみてください。

まとめ

今回は足の裏などによく出来る魚の目について記事を書いてまいりました。文中にもあるように靴だけの問題と認識されがちな魚の目も実は色々な要因によって発症します。

特に日々の習慣や骨格に端を発する魚の目は原因が改善されないと繰り返し再発するようになるので注意が必要です。また最後になりますが、すでにご紹介したように魚の目は長期間にわたって圧迫・摩擦がおこることで、皮膚表面の角質層が厚く硬くなり起こります。

その為、幼い子供には出来難く、お子さんに魚の目のようなものが出来た場合はウィルス性のイボである可能性が高いので、専門家に相談の上、対処するようにしましょう。